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コントラバス弾いとるんじゃけぇ

旅は道連れ世は情け

2015広響ディスカバリー

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演奏会の感想はコッチで書くことにしてみます。

少しは過激なことも書けるんではなかろうか(笑)

さて、シベ4とシベ2、行ってきました。

●シベ4

 演奏から広響団員がこの曲の練習に掛けたエネルギーが感じられ、単純に熱量のある演奏というわけではなく凝縮され研ぎ澄まされた演奏でした。何よりも冒頭の低弦!この曲の肝である不穏な空気感を見事に演奏出来ていたと思います。最後までこの雰囲気を維持しきったのは素晴らしい。それに続いてのマーティン氏のソロ、弾くのは容易だが、訥々(とつとつ)と語りだすこのフレージングを表現できるのはさすが!…金管木管もいわゆるシベ様サウンドを奏でつつも、4番の特徴である色味を抑えた演奏となっており、かなり満足でした。

 しかぁぁしっ!Cb的にはちょっとイカン!誰とは言わないが、泥酔状態なのかと思うぐらいに入りが怪しい人間が2名いた。1名は弓捌きの名人なのでそれでも形にしていたんでしょうが、もう1名…あれはイカン!

●シベ2

 難曲シベ4でこれだけの演奏を聴かされたとあって、自然とシべ2への期待は高まります。しかし、蓋を開けてみれば、いつもの一体感が無い。僕が演奏したことがあり、手の内を知っているからなのかは分からないが、各パート単位で見ると良く練り込まれているのに、全体としての流れが芳しくなかった。…確かにシベリウスはパート単位で独立した動きをしている事が多いが、それにしてもまとまっていなかった。

 考えるに、Cbの存在感が薄かったことに起因すると思われる。別に先の2名を非難するわけではない、そもそもシベ2のCbパートはバラバラだった。僕が大学オケで演奏した時も同じことを言われたことがあるので、もしかしたらそういう風に聴こえやすい曲なのかもしれない。シベ2は彼の交響曲の中で分かりやすい部類とはいえ、シベリウスなのである。低音域が確固たる地盤を築かなければ、薄明の世界観はただの陽炎と化すのではなかろうか。

 ただ、そんな中でも木管金管の融和には唸らされることが多く、それだけに残念だったんだと思う。ただ、今回はシベ2を聴きにこられた観客が多かったと思われ、撒き餌としては非常に役に立ったと思う。今回のシベ4で北欧マニアへの道を開いた人間が少なからずいるだろうとホクホクしている。

シベリウスについて

 よく、シベリウスの曲を色味が薄いとか無彩色と表現されることがあるが、僕もそれには概ね同意している。僕の中でのシベリウス水墨画で描かれた仙界のような世界観。何にせよ、人間界というよりは、自然を喚起させられる息の長いフレーズ感というものが大事なんだろう。

*当方のシベリウス演奏経験:1番と2番。

余談だが、僕は5番が非常に好きで、1楽章のラストは絶品なので是非聴いてもらいたい。