読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コントラバス弾いとるんじゃけぇ

旅は道連れ世は情け

160504 山口大学管弦楽団・医工学部管弦楽団 合同演奏会2016

管弦楽

こんばんは。

皆様お待ちかね?2週間経ちましたので、たじゃすの辛口記事公開です。

今年度から一緒に演奏したことある子がいなくなるんですねー。

…時が経つのは早いです(´・ω・`)

○はじめに

 今年は宇部のみの1回公演。楽だし響き良いし客演呼びやすいしで、良いことづくめ…とも言えないんですよね。運営の練習にはちと物足りないし、ホールも楽器!という事を体感出来ない。社会人になると2日公演(しかも別会場)でなんて贅沢、地方じゃ無理です(笑)

・会場:渡辺翁記念会館

 改めて素晴らしいホールだと感じました。去年のフランクやった宇部市民オケの演奏会の半分以下の集客数というのもあり、もう各種弦楽器の(弾きやすい)中音域が勝手に鳴っていた。

・広報

 もはや内部事情は分からないので傍目に見てて感じた事をば。集客が元通り…もしくは例年平均値を下回っていたのではなかろうか。もちろん、同日に演奏会をしていた某高校に客を取られた可能性も考慮しているが、それにしても少なかったように感じます。そして、FB広報に物申したい。前回は1発目なので長くても読めましたが、今回は読んでて長さを感じました。少しテコ入れをした方がよろしいかと…。 

 ○モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲

 本題に入る前に、これだけは書いておきたい(笑)

kaze-no-ta-chan.hatenablog.com

 魔笛の学指揮くんは、この記事でいうコリオランの学指揮くんです。

そんな彼は、僕の文章を知ってか知らずか…

f:id:kaze_no_ta_chan:20160507140935p:plain

中盤のアダージョ部で今度は腕上げ続けすぎwwwという事態になりました。いや、指揮自体は悪くなかったんですよ?ちょっと面白かっただけです。 

本題に入ります

 やはりといいますか、テンポはかなり重め。彼らは自分のスタイルを貫いていますね。この魔笛も、パッセージの誤魔化しをせずに正面から取り組んでいたのは好感が抱けますし、実際に弦セクはパッセージとしてはかなり弾けてましたし、渡辺翁ということを差し引きしても鳴っていた。

 がしかし、いかんせん曲の難易度と求められるスキルがコリオランと全然違うんですよね。モーツァルトはやはりアンサンブル意識が強く求められる。高弦(パート内ですら)と低弦と木管がバラバラで、渡辺翁の響きが無ければ相当怪しかったように思います。あと、Timpの音が後期ロマン派かと思うような厚みがあってクスっとしてしまった、技術はあるんで安心感はありましたよ。

なんにせよ、Vnの前と後ろの方がバリバリ弾いていたのはやはり気持ちがいい。「倒れるなら前のめりに!」ではないですが…自信持って弾いてたり、楽しくなっちゃって暴走したりするのも、アマチュアオケを見る楽しみの1つだと僕は思っています。

 ※僕は「音楽の流れを共有できているか」or「音楽にどれだけの時間を費やしたか」 のどちらかが感じられる演奏というのをアマオケの演奏会の楽しみにしています。 

ブラームス:悲劇的序曲

 さて、悲劇的序曲。これはですねー、ちょっと言葉にするのが難しいです。音符を追っかけるという点では前プロよりもできていたと思います。ムラもあまり無く、各セクションではまとまっていたと思います。……しかしですね、音楽においてムラが無いってのはー、あまり嬉しくない言葉だと思いませんか。

 悲劇的序曲って、とってもカッコいい曲だと思います。正直言って、音符を追えさえすれば誰でもカッコよく聴こえちゃうんですよね。今回はそんな感じでした。淡々と音が流れていく。何が悲しいって、伸ばしが棒弾き・吹きで、すんごい曲の長さを感じてしまった。作曲家の息遣いじゃあないですが、人間が演奏してるんだという何かを感じませんでした。ブラームスの曲って出す音全てに気を抜かずに意志を込めてなきゃ、ブラームスっぽい音になりませんよ!!…決して下手では無い!しかし、もっと熱量を感じたかった。高校の部活にありがちの”技術力は高いけど表現力に欠ける”ってのがモロに当てはまった演奏でした。

 …学指揮がブラームスなのに癒やしオーラを醸していたのもあるやもしれませんが、もっと演奏者側から「こう弾くんだ!」というベクトルがあってもいいんじゃよと思いました、まる。 

ドヴォルザーク交響曲第8番

  では、メインに行きましょうか。ドヴォ8はですね、本部定の悪夢再来…といった感じです。前プロ・中プロは、再々書いてますが「技術はそこそこ追いついていた」んですよ。だから、辛口に見えるかもしれませんが、逆に言えば僕が書くことが出来るんですね。…ドヴォ8は”技術が追いついていない”もしくは”演奏体力が足りていない”というのが第一です。

 正直いって、ドヴォ8なんて譜面をさらう(さらうってのは”上澄みをさらう”イメージなので、パッセージ・ピッチ・リズムあたりが追いつく事を指します)位であれば”簡単”と言って差し支えないレベルの曲なんですよ。音符なんてパパっと追いついちゃって「表現」のステージでどう戦うか、っていう曲…だと僕は思っていました。しかし、僕の耳には譜面をさらうのに一生懸命という風に聴こえたのが僕にとっての事実です。また、パートは言及しませんが、目立つ楽器群が音色に乏しかった。目立つ箇所においてパートでの統制は取れていましたが、まとまっているだけで音色の研究がされていないのが白日の下に晒された感あります。

 一筋の救いはClパート。ほとんどのパートがボリュームつまみをいじってるような変化しか無い中で、活きたベクトルを持ったClパートは素晴らしかったと思う。音の出だしから音楽の奔流を感じた。しっぽの処理も音色もパートとしてのまとまりも良く、聴いていて面白かった。メインのMVPは間違いなく彼女らだった。

○アンコール:チャイコフスキー/バレエ音楽眠れる森の美女」よりワルツ

 最近では無かったが、アンコールの作曲家縛りを解禁した模様。良いですよね、眠れるのワルツ!僕の卒演のアンコールもこの曲でした。アンコールにはケチをつけません!…曲の冒頭でゴチャっとしてヒヤリとしたが(笑)皆さんが楽しそうに弾けていてよかったです。

○いろいろ

 この、メインで超辛口になるの印象が悪いので嫌なんですよね(笑)…今回も曲としては有名曲ばかりで、演奏するだけで楽しかったと思います…逆に言えば自分たちだけでも楽しまないと損ですよ!(僕になんと書かれようと、君たちだけは自分たちの演奏会サイコーだった!と思えないといけない)…そのあとで、それが観客にも伝わるレベルになると素晴らしいってだけです。

 本部定の記事とダブりますが、渡辺翁において前中が良かったのは本当です。宇部定は悲劇的序曲で培ったノウハウを宇部定のブラ2(らしい)で活かせるとよいですね。ブラ2は曲が崩壊する危険もあるので(遠い目)踏ん張って頂きたい。本部定はドヴォ9とのことで、ドヴォ8とはまた毛色が変わりますが、圧倒的までのメロディー至上の構成は変わらないので、歌心のある演奏を期待しています。

お疲れ様でした。

 

f:id:kaze_no_ta_chan:20160511201502j:plain

 

P.S.吉浦先生は絵画みたいなお人でした。