160603 広響 ディスカバリー”Gift”
どうも。
気づけば6月。広島では梅雨入りもしたそうですね。
個人的に、6月はとっても調子の悪い月であることが多いです。しかし来月初旬に大きな仕事があるので、実は今戦々恐々としております、たじゃすです。
さて、本題に入りますかね。
●はじめに
今回のお目当ては、Cbの客演首席が村田先生であるということ。広響はCbに首席を置いていなかったとはいえ、村田先生がセンチュリーへ移籍されるまでは実質トップという形でしたので、懐かしの広響サウンドが聴けるか楽しみにしておりました。
●ジョリヴェ:打楽器協奏曲 ソリスト:岡部亮登
いやはや、ジョリヴェ面白かったです。打楽器と弦楽器は演奏している姿そのものも観客に影響*1できますよね。あっちこっちと様々な打楽器を演奏していく様は所作振る舞いが美しくてもやはりどこかコミカルに見えてしまいます。
各楽器の奏法自体はオーソドックスらしいのですが、個人的に打楽器奏者の上手さを見るバロメーターである”引き打ち”?はさすが日本管打楽器コンクール1位受賞者といったところでした。
僕としては、オケの現代曲っぽい和声?がツボでした。混沌とした響きが美しく聴こえてきて、秋山先生と広響のあの不穏当な不協和音はやっぱり好きだなぁと感じ入りました。
●安部幸明:弦楽のためのピッコラ・シンフォニア
弦楽ということで、Cbが目立つかとワクワクしていましたが、晴れやかな曲想ばかりが目立ち、若干の飽きを感じさせる曲だったように思えます。あまり印象に残らず…。パンフレット見て分かりましたが、安部幸明のCDを思い返してみれば、確かにアレグロ系の音楽が多かった。シンフォニエッタは結構好きなんですけどねぇ。
●モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」
かのアインシュタインが「このジャンルの頂点とみなされるべき」とまで絶賛したグラン・パルティータ。全7楽章に分けて、管楽器の組合せの妙を感じました。各楽章のイメージはメロディに引っ張られて面白みのない感想になったのでカットします。
印象的だった事、僕、品川さんの音…好きなんですよねぇ^^2楽章においてはバセットホルンとの呼吸もバッチリ。あと、やっと高尾さんの魅力に気付けた気がします。こう言っては失礼ですが、見た目的に地味な印象を持っていました(汗)…驚いたのが、演奏中に身体がほとんど動かないんですよ。そのせいで地味な印象を抱いていたのかもしれません。しかし、ちゃんと聴いてみると、中々どうして熱いといいますか音楽性をたっぷり感じる音でした。6楽章はもちろんクラリネットが目立つ曲なんですが、それを除いても動力は高尾さんでしたね。あと、第3か4変奏での、1st2ndクラリネットの水中感がたまらなかったです。他の楽器は他の曲でも書く機会あると思いますので今回はこれで(笑)
村田先生の音は、オケ曲では味わえない繊細な表現でした。先日のエアリーサウンドとは違った、優しいピアノではなく、緊張感を伴うピアノでしたね。
●いろいろ
オケ曲だけでも、弦楽曲だけでも、もったいないなぁと思わされました。セクションでのアンサンブルあってのオケ曲ですし、もっともーっと様々な音楽に触れていきたいなぁと思いました、まる。
とか何とか言っていたら、今週の金曜日も演奏会です^^それではまた来週!
次回「シュトイデとの再開」
*1:観客に影響するのであって、音楽に影響するわけではない…と僕は思っています